あらすじ

「代官とは百姓の皮をはぐ仕事。皮むきだ、皮むきよ」

 『算用の鬼』彦坂元正。その男、豪放にして型破り。

 徳川家康の天下取りを算盤一つで支えんと三河の地に降り立つ。

 徳川の道が流れを変える時、彦坂の進む道もまた変わる。三河から相模、そして江戸へと。

 彼の前に立ちはだかるは、旧北条の残党、そして闇に生きる者ども。

 さらに、北条の忘れ形見、数奇な天命を背負う姫・沙耶との出会いが、元正の心を、彼の「算用」を揺るがす。

「豊臣が、徳川の犬めが憎い!…だが、お主は…」

 知略と胆力、そして何よりも民を思う熱き心。

 元正は、愛する者と関東の民を守り、新しい世の礎を築くため、策謀と欲望渦巻く乱世の激流に、その身一つで挑む。

 果たして『算用の鬼』は、地を喰らうが如きその才覚で真の安寧をもたらすことができるのか。

 そして、勝者が紡ぐ歴史の裏で彼が見たものとは——。

 徳川治世二百六十年の礎を築いた、稀代の算用師、魂の記録。

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アルファポリス
アルファポリス2025/05/31
  • 現在の作品天下算用 ~彦坂元正、地を喰らう~