あらすじ

※この短編は「さなコン2025」用に作ったものの、ボツにしたものです。 正式に投稿したものと設定は同じくしています。 以下に、投稿用あらすじも置いておきます。 大学生のチンゼイは、大学の課題であるレポートを書くため、私設図書館を訪れる。全ての書籍などがデータ化されて収蔵され、なおかつネットを介して全てを自由に閲覧できる上、人工知能による検索機能が完璧な国会図書館とは違い、私設図書館には電子化されていない古い書籍が並ぶ。だが、その私設図書館には偽書と呼ばれる、間違った情報を意図的に紛れ込ませた書籍があるという。私設図書館を訪ねたチンゼイは、マツモトという管理人から話を聞く中で、国会図書館というシステムが学習というものを変えてしまったことを偽書が正せる可能性がある、という意見を耳にする。そしてマツモトはチンゼイに偽書の製作の現場を教える。マツモトに教えられた通りにチンゼイは偽書を製作している犯罪集団のアジトに向かい、そこで犯罪者とも思えないハヤセと対話をする。ハヤセは三代続いた印刷業者だったが、出版物がほぼ完全に電子化されたために、偽書作りをしている経歴を持つ。ハヤセもまた、国会図書館の仕組みに疑問を抱いており、かつての手当たり次第に書籍を読んでいく方法や、資料を求めて様々な土地に足を運ぶ学習を是としている。また、国会図書館の電子司書とも呼ばれる人工知能が閲覧者に示す「正解」が本当に正解なのか、閲覧者が疑問を抱かないことにも危惧を持っている。チンゼイはハヤセに偽書で国会図書館を変えられるのか問いかけるが、ハヤセはそれは無理だと応じる。しかし、偽書を作ることで、国会図書館を変えずに、国会図書kんを利用するものは変えることはできるかもしれない、とも言う。チンゼイはハヤセから一冊の偽書を受け取る。その日のうちにハヤセの偽書製作のアジトは警察の手入れを受け、おそらく証拠隠滅のために炎上する。チンゼイが大学に提出したレポートは評価されないままになる。そしてチンゼイは、ハヤセから受け取った偽書のどこが偽りの情報なのか、わからないままでいる。

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カクヨム
カクヨム2025/05/24
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