あらすじ
若くして命を落とした王子・リアンは、街の広場に建つ「幸福の王子」として銅像となった。
その体には金が施され、瞳には宝石が輝く――けれど、彼は知っている。この美しい像に、どれだけの“想い”が込められているかを。
誰かを助けたい。皆に笑っていてほしい。
それが、彼の願いだった。そう、「皆の幸せが、僕の幸せ」だと、心から信じていた。
そしてある夜、翼を持った貧しい青年――ツバメが、銅像の前に舞い降りる。
これはまだ、運命が巻き戻る前。
誰もが壊れていく、最初の「幸福の物語」のはじまり。
完結しました。