あらすじ
天保の末、江戸の深川六間堀に住む男・半兵衛は、道具屋を営む傍ら、他人の悪事を役所に密告しては、それにより罪人が罰せられる様子を楽しむような人物だった。彼はそれを「世の中を清くする正義」と信じ、自らを誇らしく思っていた。
ある夜、病に倒れた半兵衛は、夢とも幻ともつかぬ異界に迷い込む。そこは罪人を罰する地獄であり、彼は「罰人(ばつにん)」として、罪人たちに責め苦を与える役目を命じられる。
初めは戸惑うものの、かつて密告した顔見知りを前に、次第に責め苦にも慣れ、無感覚になっていく。
そんなある日、新たに連れてこられた罪人が、思いもよらぬ人物であることに気づき...