あらすじ
2013年、夏。
川島疾風とその恋人、中谷優子が姿を消した。
「実はよ。守田に力を貸してほしいんだ」
同級生でチンピラの中谷勇次に見せられた携帯の画面には、両手両足が、体のつけ根から切り落とされている男が写っていた。
「これが疾風の兄貴かどうかはわからねぇ。 ああ、そうだ。 わかってんのは、ひとつだ。 喧嘩を売られてんだよ、オレは。上等じゃねぇか。 どこのどいつか知らねぇが、見つけ出してオレの気が済むまでボコにしてやらぁ」
仮に携帯の画像が合成ではなかったとする。
考えたくもないが、本当に川島疾風が暴行を受けているのならば。
人間をここまで痛めつけるのは、精神異常者だろう。
「呆けてんじゃねぇぞ。守田だから、話したんだ。 頼む。 力を貸してくれ」
川島疾風の【情熱】の時代は終わった。
――赤いMR2、ヤクザの名刺、家族、UMA、超能力疾患、悪魔の数字、男の顔、銃口、報復の浅倉、拉致、復讐、相方? ××……
残された者たちが【葛藤】する時代が幕開けする。
誰も望まぬ形で――。