あらすじ
「あなたはいなくなった方がいいのよ、分かるでしょう?」
その言葉とともに、階段から突き落とされた男爵令嬢カサンドラ。
その瞬間、彼女は前世の記憶を取り戻した。
(私、死に役の舞台装置──)
のキャラ、カサンドラ。
カサンドラは死ぬべき運命の人間だ。
彼女が殺されるからこそ、この【物語】は動き出す。
カサンドラが殺されたことで、彼女の婚約者テオドールは闇落ちし、王家に復讐を誓う。
そして、国を滅ぼそうとするテオドールを倒すために、異世界から勇者が召還されるのだ。
物語において、カサンドラはモブ中のモブ。
登場シーンも回想にしか出番がなく、それも終盤にチラッとだけ。
──つまり、カサンドラ・マーチャントは物語において、ただの舞台装置に過ぎなかったのだ。
このままでは、カサンドラは物語通りに殺されてしまう。
そして、テオドールは国を滅ぼす【物語】のラスボスになってしまうのだ。
(私が死ぬのも嫌だし、テオドール様が復讐に走るのも絶対嫌……!)
そして、彼女は決意した。
(死亡フラグは回避して、安全第一に生きましょう!)
加害されるだけの大人しい少女はもういない。
なぜなら、カサンドラには目的ができた。
自分のため。婚約者のため。国のため。
強かに、舞台装置は今日を生き抜くことにした。
☆13万文字前後の完結を目指します。頑張ります。