あらすじ
幼き日に一度だけ出会った少女と少年。
“見知らぬ少年”に、少女はそっと言った。
「帝国の未来を、私は変えたい」
あれから十数年。
少女は王妃となり、少年は帝国を統べる王となっていた。
冷徹と称される妃・レティシアは、政の天才。
だが誰にも心を開かず、夫である皇帝・カイゼルとの距離は冷たく硬い。
それでも彼は、ただ静かに隣に立ち続ける。
その目に宿るのは、誰より深く、長く、切なる「愛」だった。
誘拐、政敵の謀略、過去の記憶――
さまざまな試練の中で、ふたりは少しずつ心を通わせていく。
「私にとって君は、王妃であり、世界そのものだ」
政治の中で築かれた信頼が、やがて絆となり、
それは恋へと変わる。
そして王と妃は誓う。
かつての“約束”を今の手で果たすために――
これは、“愛を知らなかった王妃”と、
“愛し続けた王”が歩む、政と恋と、未来の物語。