あらすじ
わたくしの名は、エリス・フォン・グリムヴァルト。貴族としての礼儀作法よりも、魔力演算式と魔導理論が似合う超絶技巧の開発者。そんなわたくしが、ある日“辺境左遷”という処分を受けましたの。理由?上層部がわたくしの技術を理解できなかった、それだけのことでしてよ。
けれど、辺境とは実験天国。規制も監視も干渉もございませんわ。思う存分、わたくし好みの街を創り、技術を育て、好きなだけ世界をいじって遊べる、夢の楽園ですわね。
まずは村の衛生環境を、魔導濾過装置と抗菌水循環網で劇的改善。荒れた畑は魔導触媒と自動播種機で肥沃な楽園に早変わり。民たちはわたくしの魔具に目を丸くして跪き、ついには「神の使い」などと呼び始めましたけれど――ふふ、違いますわ。“神”ではなく、“革命者”ですのよ。
――これは、ひとりの宮廷令嬢が、技術と魔導で世界の常識を塗り替える物語。
ん?恋愛? そのうち、面白ければ考えて差し上げますわ。
その前にまずは、“未来”を再設計いたしましょうか。
世界よ、わたくしの好奇心に耐えられまして?