あらすじ
「悪役令嬢アナスタシア、お前との婚約を破棄し、国外追放を命じる!」――その言葉を、私は誰よりも待ち望んでいた。華やかだが息苦しい貴族社会からの解放。手に入れた自由と少しばかりの知識で、夢だったお菓子屋さんを開くため、私は辺境の農村へと旅立った。そこで焼き上げた『悪役令嬢の罪のパイ』は、思わぬ形で大評判に。さらには、魔法を込めた特製クッキーが貴族たちの間で爆発的な人気を博し、かつて私を断罪した王太子までもが、お菓子を求めて週に三度も私の店へ通う始末。処刑される代わりに、いつの間にかお菓子で国を経済的に潤し、人々から“お菓子の魔女”と呼ばれるようになった私。これは、甘くて美味しい逆転劇。自由を愛する元悪役令嬢の、お菓子と魔法に彩られた、ちょっぴり痛快なサクセスストーリー!