あらすじ
TCGとは、〝Trading Card Game〟の略。「トレカ」とも呼ぶ。各人がコレクションしたカードで戦う遊戯の総称。トランプや花札とは違う。カードの豊富さとルールの複雑さに魅了されるのは老若男女を問わない。
DDDとは、〝Death Destiny Duel〟の略記。「トリプルD」とも呼ぶ。TCGの一つである。
セイヤは、DDDがある世界で生きた。現代日本。子供の頃はDDDに熱中していたが、30代ともなると無邪気な気持ちにはなれなかった。すでにカードは全て金銭に換え、カードバトラーとしてのセイヤは消えていた。
そして、死んだ。
死後、神様から3つの転生特典を押し付けられて、とある世界に。そこは、前世で少しだけ視聴した子供向けDDD販促用アニメ『Destiny Duel』の世界だった。通称ダブルD。『DD』とも書く。
ダブルDは子供向けということもあり、わかりやすい世界観やストーリーが組み込まれている。販促用ということもあり、DDDがメインの物語になっている。そう、ダブルDではDDDはただのTCGではない。世界の命運を握っているのだ!?
とはいえ、セイヤ改めセイアは、現代日本の普通の男爵令嬢として生まれた。そこそこ裕福な家庭で、そこそこ家族仲もよく、そこそこ健康体で、目立つような不幸はない。学校も精神年齢の差がありながら友達関係は良好。人生二度目ということもあり、小学校の授業は楽勝。不満ばかりであった前世と比べると、穏やかな生活。特に何も起きない何気ない日常。
しかし、誘拐された。
誘拐先は、アニメで登場した悪の組織・国立DDD研究所。檻の中には沢山の子供達。互いに生死を賭けたカードバトルを強制させられる地獄。いわゆる、闇のゲーム。デスゲーム。そこには主人公やヒロインの姿も────。
子供向けTCG販促用アニメが現実になった世界で、セイアは生き残ることができるのか?