あらすじ
婚約者である王太子から一方的に“婚約破棄”を言い渡された公爵令嬢リディア。
その理由は、左手に刻まれた謎の魔印──《王妃不適格》。
突然現れたこの印のせいで、彼女は宮廷から冷遇され、誰からも見放されていく。
だが、魔印の正体は「ただの欠陥印」ではなかった。
それは、王の暴走を諫める者にのみ刻まれる、王家最大の秘匿《防諜の印》だった。
真実を求めて動き出したリディアの前に現れたのは、寡黙で知略に長けた第二王子ユリウス。
彼の協力のもと、リディアは印の真の意味を暴き、王太子と彼に取り入った愛人貴族の陰謀を白日の下にさらしていく。
──これは、「選ばれるだけの飾り」であることを拒んだ少女が、自らの意志で未来を選び取る物語。
魔印は烙印ではない。
それは、真実と誇りの証だった。