あらすじ
「“育児”って、誰の目に向けてやってるんだろう?」
育児インフルエンサーとして活動する**真島玲奈(まじま れいな)**は、日々SNSに子どもの成長を投稿していた。
かわいい笑顔、おしゃれな離乳食、理想的な育児術。
「いいね」の数とフォロワーが増えるたび、自分の子育てが“正しい”と信じることができた。
しかし、ある日突然、子どもがカメラの前で笑わなくなった。
無邪気に楽しんでいたはずの育児記録は、いつしか“演出”になっていた。
周囲に相談すればするほど、返ってくるのは「うちの子も同じよ」「気にしすぎ」。
そんな中、玲奈の元に届いた一通のDM――
「あなたの子、カメラを怖がってるよ」
「育てている」のは子どもか、それとも“いいね”をくれる誰かか。
母として、ひとりの人間として、玲奈は葛藤の中で“本当の育児”と向き合うことになる。
⸻
登場人物:
• 真島 玲奈(まじま れいな)
育児インフルエンサー。子どもの成長をSNSに投稿し続けてきたが、次第に数字に囚われていく。
• 真島 奏(まじま かなで)
玲奈の3歳の子ども。カメラの前では笑っていたが、次第に言葉数が減り、情緒が不安定に。
• 山瀬 彩乃(やませ あやの)
玲奈の育児仲間でありフォロワーでもある。表面上は仲良しだが、競争心が強く複雑な関係。
• 謎のDMの送り主
玲奈の投稿をずっと見ていたという人物。誰なのか、何者なのか、物語の中でその正体が明らかになる。