あらすじ

運命なんて、所詮は嘘だ。 現実を直視できない奴らが、自分を納得させるために抱く都合のいい幻想。 「すべては運命に書かれている」なんて言葉で、自分が壁に突っ込んでる事実から目を逸らす。 俺? 俺は違う。 金も、地位も、支配も。全部、自分の手で築き上げた。 神も、星も、運命も――そんなものに頼った覚えは一度もない。 俺が信じているのは、ただひとつ。 選択だ。 俺が選んだ道。俺が下した決断。 それだけが、俺の人生を作ってきた。 ……そう思っていた。 今朝、目が覚めるまでは。 気がつけば俺は――ローワン・ヴァン・ラインハルトになっていた。 ゲーム『グランディア・レゾナンス』に登場する、最悪の中ボス。 登場するたびにプレイヤーからブチ殺され、SNSでは「人格が戦争犯罪」ってタグまでついてる。 あの、救いようのないサイコ野郎に。 しかも、俺に課せられた“システムの使命”がこれだ。 「原作を改変せずに、三年間生き延びろ」 選択肢?なし。 ご都合主義?存在しない。 慈悲?知るかってな。 ……おいおい、これ笑っていいところか? 運命さんよ。 だが勘違いするな。 笑うのは俺だ。 運命が血で書かれているというのなら―― 俺はその脚本を、炎で上書きしてやる。

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カクヨム
カクヨム2025/05/19
  • 現在の作品悪役は運命を殺したい