あらすじ
寛永年間、活気あふれる大坂の町。老舗塩問屋「海津屋」の若旦那・宗右衛門は、類まれな商才を持ちながらも、情に厚く心優しい男だった。しかし、その穏やかな日々は、塩の利権独占を目論む強欲な「浜屋」によって打ち砕かれる。浜屋の主・六兵衛は、宗右衛門の許嫁お鈴を人質に取り、海津屋の命とも言える塩蔵の明け渡しを迫る非情な手段に出た。愛する者を守るため、そして商人としての誇りを守るため、宗右衛門は苦悩の末、驚くべき決断を下す。「この塩は、民のものだ――」。蔵の塩を貧しい人々に分け与え始めたのだ。裏切りか、それとも正義か。怒り狂う六兵衛、絶体絶命のお鈴、そして、宗右衛門の信念に心を動かされた町衆の運命は如何に? 涙と感動、手に汗握る展開が織りなす、愛と正義の時代絵巻!