あらすじ
これは小説のかたちをしていますが、
本当は、そうではありません。
去年の夏、怪談系YouTuberの雨霧(あめき)が失踪しました。
彼女――いや、“あいつ”が残していた端末には、
いくつもの断片的な記録が保存されていました。
夢のログ、未公開の記事、知らない誰かとのやりとり。
そして、“潮満村”という聞いたこともない地名。
誰に相談しても、信じてもらえなかった。
動画サイトにも載せられなかった。
だから、こうして“物語”のかたちで書き起こすことにしました。
もし、これを読んでいて
「自分も3時14分に目が覚めることがある」とか、
「潮の音が耳の奥から聞こえてくる」とか、
「灯を見たことがある」とか……
そんなことを感じた人がいたら、どうか教えてください。
これはまだ、すべてが繋がる前の記録です。