あらすじ
――未来から、娘がふたり。しかもひとりは小学生?
高校二年生の空賀蒼(そらが・あおい)は、美大を目指していたが、自分の才能の限界を感じて進路変更を考えていた。両親は海外在住で、ひとり暮らし。夢も家族も、どこか遠くにあるような日々。
そんなある日、彼のもとに突然現れたのは──未来の娘・唯(ゆい)。
さらに追いかけるように、もう一人の「ゆいちゃん」までもが現れる。小学生の姿のゆいちゃんは、「パパ大好き!」と抱きついてくるが、イタズラと甘えが止まらない。
未来を明かしてはいけない。けれど確かに伝わってくる、彼女たちの“願い”。
冷蔵庫を研究所に、壁をキャンバスに、日常はどんどんハチャメチャに。でもその裏に隠されていたのは、「大切なことに気づいてほしい」という、切実で静かな願いだった。
これは、未来から来た娘たちと過ごす数日間の、
──“家族”になるための物語。