あらすじ
ナーヴァル――
それは、“神の技術”と讃えられた叡智によって創られた少年、セスが統べる、眠れる古代都市。
かつて世界の希望とまで称えられたこの都市は、
名を持たぬまま“王”とされたその少年と共に、永遠の眠りについた。
港町の宿屋で働く少女リナは、ある夜、祖母から伝えられた“言の葉”によって、偶然ナーヴァルの封印を解いてしまう。
そこで彼女が出会ったのは、透明な棺に眠る、名をもたない少年だった。
「――キミは、誰?」
その問いかけが、止まっていた時を動かす。
名前とは何か。声とは何か。
人はなぜ“誰か”のために生きるのか――
記憶を巡る旅の果てに、少年が選ぶ“自分の意志”とは。
創られた古代都市と、託された声の物語。
運命の鍵は、たったひとつの「名前」に宿る――