あらすじ
(『異聞蒼国青史』「圭徳の記」の改稿版です。)
穏やかな青い海と厳かな蒼い霊山に護られた蒼国。大国に挟まれながらも永く続くその小国は、三家の王族により治められていた。
王族の一つである夏家の長女範玲は、耳が良すぎるため音の多い外の世界には馴染めず、生まれてからずっと引きこもって暮らしている。そのせいで範玲は、病弱、醜女、陽の光を浴びたら角が生える……などなどあらぬ噂を立てられていた。
その範玲、実は耳が良すぎること以外にも、優れた記憶力と、もう一つ、特殊な能力があった。
ある日、夏家当主である兄に託された手紙を都で一番の大店である喜招堂に届けるために、妹の理淑と共に初めて屋敷の外へと踏み出すことになる。
喜招堂で出会ったのは、冷たい瞳の謎多き美形商人と追われる若き禁軍将軍だった。
更には兄が捕えられたと連絡が入り……。
引きこもりひめは兄を救えるのか。
そして忘れていた遠い日の記憶の中の人との再会に、範玲は……。
(ご注意)
・中華風ですが、あくまで異世界とお考えください。(ゆるい感じで見守ってください……)
・官職名など中国のものを使用していますが、ところどころアレンジをしています。