あらすじ

東の国にある貧乏神社の巫女である葵(あおい)は、ある日、東の大巫女の候補として名前が挙がる。 候補の巫女には大巫女と同様に刀衛士(かたなえじ)なる護衛が必要となるため、葵は候補者の権限を振りかざし、土牢に繋がれた罪人——蘇芳(すおう)を自分の刀衛士にしようと誘いをかけるが……? 片想い巫女の、奮闘物語。 ※以下、公募用のあらすじです。(ネタばれ注意) ▶東(あずま)の国の瑠璃神社の巫女である葵(あおい)は、大巫女候補のひとりとして白羽の矢が立つ。後ろ盾もなければ、一人前の神通力も持たない葵は、なぜ自分が選ばれたのかわからない。けれど、大巫女候補の持つ権限を利用するため、その話を受ける。それは、罪人として土牢に放り込まれた想い人の蘇芳(すおう)を救うためだった。  仮の恩赦で蘇芳を巫女の護衛である刀衛士(かたなえじ)に任じた葵は、次の大巫女が決まるまでの間に、蘇芳の無実を証明しなくてはならない。  しかし、蘇芳との距離は縮まらず、蘇芳と共に無実を証明したいという希望も見事に打ち砕かれる。  そんな中、梛(なぎ)という青年に出会う。梛が蘇芳の同僚であり、蘇芳の無実を信じていると知った葵は、一緒に無実を証明してほしいとお願いし、快諾される。 ▶一方、刀衛士に任じられた蘇芳は複雑な感情を抱えていた。カミでも人間でもない〝血吸い〟の一族でありながら、里では出来損ないとして疎まれ、人間の少女を助けたことが禁忌だと洞穴に放り込まれた。その少女こそ、葵であり、蘇芳にとって特別な少女だった。だが、蘇芳は自らの能力を使い、葵の記憶を奪っており、葵は蘇芳のことを全く覚えていない。洞穴にいる間に里は全焼。逃げた先で蘇芳を助けて、育ててくれた深山烏の翁媼も殺され、屋敷は全焼。罪の意識から蘇芳は抵抗することなく、罪人となった。それを葵に救われたものの、葵とどう接していいのかわからない。血吸いであり、罪人であり、刀衛士であるという状況に混乱する蘇芳。だが、葵の気遣いなどで、ついに蘇芳は自らの気持ちを抑えることをやめる。  その直後、鎮守の森にすむ古きカミから、葵に神通力を返すよう言われる。かつて、蘇芳は記憶だけでなく、葵の類まれなる神通力をも奪っていた。蘇芳は自分の命を引き換えにしてでも記憶と力を葵に返すことを誓う。 ▶大巫女を決める御神楽のため、葵、蘇芳、梛は東神社へと向かう。そこで他の候補者である梓(あずさ)や楓(かえで)、その刀衛士である禾穂(かすい)、柾(まさき)と交流を図る。蘇芳の先行きを不安に思っているとき、梛から告白され、葵はひどく戸惑う。その場から連れ出してくれた梓に問い詰められ、事情を説明すると、そこに楓も現れ、話を聞いた二人は蘇芳が恩赦を受けられるよう協力すると約束してくれた。  ついに迎えた神楽の舞の日、葵は梛に騙されて攫われ、倉庫に閉じ込められてしまう。そこへ駆け付けた蘇芳は、梛を昏倒させ、葵に力を返す。だが、その反動で蘇芳は緋色の目を持つ真の血吸いになってしまう。  舞の直前、大蛇となった梛が現れ、葵たちは舞うことで場を清め、蘇芳は槍で大蛇と戦う。 ▶神楽の舞を終えた葵は様子のおかしい蘇芳と共に神社へ帰るが、数日後、蘇芳は姿を消した。洞穴に閉じこもってしまった蘇芳を見つけた葵は、彼を引っ張り出し、二人はお互いの気持ちを確認する。

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カクヨム
カクヨム2025/05/05
  • 現在の作品恋する瑠璃の巫女は、紅き罪人を救う