あらすじ
王子様との政略結婚が決まった侯爵令嬢イレーネ。
けれど、実は彼女には、夜な夜なこっそり続けている秘密があった。
それは、魔道具を使った匿名朗読配信。
語り手〝ルナ・リシタ〟として、声だけで誰かの心を癒やす、ささやかな趣味。
そんな彼女に、いつも丁寧な手紙をくれる常連リスナーがいた。
名前は〝蒼月〟。
その人だけは特別で、王子との初夜は延ばし延ばしに──
イレーネの気持ちを尊重してくれる王子。
その優しさに、少しずつ惹かれていく自分にも気づいてしまう。
けれど同時に、どうしても忘れられない〝蒼月〟の存在。
彼女が最後に選ぶのは王子か、それとも……?