あらすじ

東京から、近くも遠くもない街に、その店はある。 駅から徒歩7分。便利でも不便でもない立地。 駅前の喧騒も、住宅街の静けさも、どちらも届かない、ちょうど中間のような場所。 昼はコーヒー屋。夜はバー。 名前も看板もない店だから、たいていの人は通り過ぎる。 けれど、なぜかふらっと入ってくる人がいる。 「なんとなく気になって」 「ここって、前からありました?」 決まってそう言う。 この店では、ちょっと変わったこともやっている。 たとえば、悩み相談。探しものの手伝い。ときどき、浮気調査。 本当にやるかどうかは、その日しだい、こっちしだい。 昼は僕がマスター。夜は別のやつがマスターになる。 もうひとり、常に店のどこかに転がってるような奴もいる。 3人とも、まともとは言い難いけど、わりとよくやっている。 そんな店の話。

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カクヨム
カクヨム2025/05/11
  • 現在の作品名前のない店で