あらすじ
仲がよさそうに顔を見ながら話をしてた、ぎゅっと手を握って男のほうが女の子を引っ張って。車が近づいたら、そっと彼女の腰に手をまわして引き寄せた。
いいなあ・・・僕はジュースをもう一口飲んで息を吐く。僕にも彼と同じように素敵な恋人がいたら・・・なんて思いかけてジュースの蓋を閉めると、傍に置いて頭をクシャクシャかき回した。
『もてたことなんてないじゃん。』僕は呟いて両手で髪を整える。潮風でバリバリとして、『これじゃムリじゃん。』と笑う。その時、海のほうから声がした。
『なにがムリなの?』逆光で顔は見えなかったけど、そこにはサーフボードをもった男が立っていた。