あらすじ
【一番嫌いなタイプの人間に転生してしまった】
可愛い娘に看取られ最期の時を迎えようとしていた私は、走馬灯を見ていた。
姑にはいびられ、「一生大切にする」と言った夫は助けてくれないし、同居なのにひとりで子育て……
娘が生まれたこと以外、ろくな人生じゃなかった。
『自分ならあんな意地悪な姑にはならないし、夫のようなマザコン息子に育てたりはしないのに……』
苦労も多かったが、これでやっと静かに眠れると思ったのも束の間。
『待って! これって死んだ先で姑と夫と再会パターン!? そんなの無理! 神様、ここまで頑張ってきたんだから、地獄でもどこでもいいからあの二人のいない場所に連れてってください!』
――なんて、祈ったからだろうか。
目が覚めたら、異世界の貴族に転生していた。
イケメンな息子(サイネル)も可愛い嫁(フィフィー)もいるし、第二の人生、バラ色スタートで幸せだわ! なんて思ったのに……
『フィフィー! 母様より先に起きて身支度を手伝うのが嫁というものだろう! まったく使えない奴だな。ねえ、母様もそう思い――』
『息子、歯を食いしばりあそばせ』
『――フゴッ!!』
転生先は、私が一番嫌いなタイプの姑でした。
『こうなったら息子を再教育して、私が嫁を守ってやる』
私と同じ思いはさせない!
(よく拳が飛びます)