あらすじ
あらすじ
完璧な優等生として知られていた白雪彩音は、心の奥で孤独を抱えていた。
感情を上手く表現できず、誰かと本当の想いを分かち合うことができない――そんな日々を、彼女はただ「正しく」生きていた。
けれど、高校の新入生オリエンテーションで披露したピアノの弾き語りが、一人の少女の心を揺さぶる。
その少女、島野咲羽は、人混みが苦手で目立つことも嫌いな静かな新入生。
けれど、音にだけは敏感で、彩音の奏でた旋律に恋をした。
「あなたの歌声に、一目惚れしました」
放課後の音楽室で交わされた、咲羽の勇気ある告白。
戸惑いながらも、彩音の心に初めて小さな音が響いた。
孤独な旋律に、恋のメロディが重なっていく――
これは、ふたりの少女が少しずつ心を重ね、
本当の「好き」と向き合っていく、ひとつの恋の物語。
登場人物の紹介
白雪 彩音(しらゆき あやね)
15歳・高校1年生。
黒髪に茶色の瞳を持ち、整った顔立ちと優雅な佇まいから“白雪姫”と呼ばれるほどの存在。
中学時代は生徒会長を務め、学業・ピアノ・歌――すべてにおいて完璧な優等生だった。
しかし、周囲からの“優秀すぎる”という声や距離感に、次第に心を閉ざしていく。
感情表現が苦手で、他人に本音を見せることができない。
高校入学後、ピアノ弾き語りを披露したことが、運命を動かし始める。
「完璧じゃないと、不安になるの……それだけなの」
島野 咲羽(しまの さわ)
15歳・高校1年生。
水色の髪に青みがかった瞳。小柄で控えめな印象の少女。
静かで目立つことを避けがちだが、心の奥にはまっすぐな芯の強さを秘めている。
音に対して敏感で、人の声や音色からその感情を読み取る力がある。
高校入学式で聴いた彩音のピアノと歌に心を奪われ、音楽室で想いを告白する。
その想いは叶わなかったが、それでも彼女は彩音と“本当の関係”を築こうと歩き出す。
「あなたの歌を聴いた瞬間、涙が出そうなくらい、胸が熱くなったんです」