あらすじ

<あらすじ>  光代香楓は、鬼を祓う祓除師の家の三女である。男装をして、父の仕事を手伝っていた。末っ子の維希が大きくなって祓除師として働けるようになるまで、家を守っていくためだ。  都のあちらこちらで鬼が出た。鬼は負の感情が溜まると現れる。香楓も呼ばれて駆けつけるが、父が怪我をしてしまう。  都で大きな落雷があった。鬼が出る前兆だ。光代家も呼び出され、寝込んでしまった父に変わって、香楓が中央へ向かう。  五家のひとつ、火宮家がお祀りしている鬼神様に、異変があったらしい。火宮家には術者を向かわせ、自分達で解決させることに。  香楓は花守満弦と共に、皇子様の護衛に指名された。満弦は男色だという噂だ。  皇子様である陽輝様にも満弦にも何かと話しかけられるが、 女だと知られてはならない香楓は困惑する。  大内裏に鬼が出て、香楓が祓うが、鬼の消えた場所には『呪い給へ 怒り給へ 嘆き給へ』と書かれた人型が落ちていた。  鬼は都からは遠い大津藩で起きた、飢餓の苦しみや悲しみを元にできたものだった。人型に閉じ込めて、大内裏まで運んできた可能性がある。  火宮家の鬼神様がお鎮まりになったという報告もないので、香楓達は一晩、陽輝様と共に過ごすことになった。  御祓をかねて湯浴みをしようという話になるが、性別を偽っている香楓は、湯浴みはどうしても避けたかった。香楓が困っているうちに、一人ずつ湯浴みをすることに決まっていた。  寝る場所も、なぜか陽輝様が自分の寝所を貸してくれて、香楓は女だとばれずに過ごすことができた。  次の日の朝、また大内裏で鬼がでる。陽輝様が祓ってくださったが、花街の鬼で人型が見つかった。  火宮家の様子は昨日より酷くなり、鬼神様が顕現した。  駆けつけると妖艶な女の鬼神様が苛々していらっしゃった。香楓が、その理由に気づく。鬼神様の依代に、刀が突き刺さっていたのだ。刀を引き抜くと、鬼神様はいつも自分の世話をしてくれる晃太に会わせろと火宮家当主に命じた。  当主達は、鬼神様の世話は弟子に押し付け、御力だけお借りしていたらしい。晃太と親しき者にしか力は貸さないと、言われてしまった。  その後の陽輝様と満弦の会話が聞こえてしまい、陽輝様は男色だと思い込む。  香楓は家に戻っても、陽輝様が男の香楓を気に入ってしまわれたことを思い悩む。女として気に入ってもらえたならば嬉しかったのだが、それは絶対に叶えられない。  しかし、実際は、陽輝様は香楓が女だと知っていた。しかも、香楓のことを妃にしたいとさえ思っていたのだ。  花街への聞き込みをしたり、大内裏でわかったことを報告したりしていると、また鬼がでる前兆があった。大内裏にも鬼が出て、陽輝様の護衛を頼まれる。  巨大な鬼を倒した後、そこにあった刀で陽輝様が切られそうになる。一連の事件の犯人は、千金家の当主で、鬼になる。  陽輝様を守るため、香楓は嘘偽りのない姿を明かす。烏帽子をとり、髪をほどいて、我が身の全てをかけて神様に呼び掛ける。千金の鬼は、香楓が祓ってしまったが、その反動で香楓が寝込んでしまった。  陽輝様は誠心誠意、香楓を看病して、やっと目を覚ました香楓に求婚をした。

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