あらすじ
学園一の落ちこぼれ、六濃海斗は退学の憂き目に遭っていた。
才能はある。力もある。ダンジョンの魔物だって倒せるのに。
「どうしてスコアが稼げないんだよぉおおお!」
この学園、ひいては社会においてスコアとは社会的地位を示す一つの指標だった。
学園時代にどれほど稼げるかで就職先で一歩リードできる。
そんなスコアが、入学して一学期が終わろうというのにいつまでも0から動かない。
「せっかく田舎から出てきたのに! これじゃあ都会で自立する計画がパーじゃないか!」
実家は曰く付きの商売を生業としていて、海斗は幼い頃から魔物退治のエキスパートとして従事している。都会では魔物を屠るだけで簡単にお金が稼げると知って着の身着のままで飛び込んだ。
懇意にしていた居候先のおじさんの苗字を借り、神薙を捨て六濃と名乗るが学園では田舎の時のように誰も助けてくれない!
まさかここまで苦労するとは夢にも思わなかった。
海斗には6人の婚約者がいる。
それぞれが神薙の分家に属する神殺しの一族だ。
氷結の御堂、獄炎の北谷、威圧の貝塚、影纏の鏡堂、転移の獅童、回復の竜胆。
主従関係にある6家だが、当代の当主が全員女性で、海斗に惚れ込んでいる。
が、お互いに譲り合うことを知らず、顔を突き合わせるたびに殺し合いが始まるという状況にストレスで胃がやられていた。
海斗としては自分のことでいがみ合わなくていいように身を引いたつもりだったが婚約者候補たちはそうは受け取らなかった。
どこかの家のものがそう唆したのだと、思い込んでいた。
血で血を洗う血みどろの抗争はすぐそこまでやってきていた。
日常あり、バトルあり。ドロドロあり。
平穏を望む最強主人公の明日はどっちだ?