あらすじ
かつて星が輝いていた山あいの小さな村は、何十年も雲に覆われ、夜空から星が消えたままの世界となっていた。
村の大人たちは昔の星を語るが、子どもたちは絵本でしか星を知らない。
そんな村で育った少女・ユリは、亡き祖母が星に祈っていたという思い出を胸に、星のない空に静かに祈り続ける。
ある晩、ユリは古井戸のそばで、不思議に光る石と「星は忘れられているだけ」という声に出会い、心から星の帰還を願うようになる。
十年の祈りの末、ついに空が裂け、一番星が現れる。
その光をきっかけに、村人たちの心にも忘れかけていた記憶と祈りが戻り、夜空には再び星が一つ、また一つと輝き始める