あらすじ

将棋は指す前は、誰もが同じ陣形から始まり、次第に駒がぶつかり合い、ある者は持ち駒を増やしていき、そして、ある者は徐々に手駒を失っていき、手詰まりを迎える、もしくは、ギリギリの戦いを挑み、一手差を争う攻防戦となる場合もあるが、いずれにしても、やがて勝敗の雌雄に決着がつく。 囲碁は打つ前はまっさらな無の空間。そこに如何に自分の陣地を築いていくか。他人との境界線を作り、自分の陣地を少しでも広げようと他人の石を圧迫し無理矢理に陣地を広げていこうとする。戦いを避け、足早に辺や隅に陣地を確保する戦いもあれば、中央志向で盤の中央(天元)を制し、厚みで勝負するものもいる。また、敵陣地に果敢に切り込んで行って、獲るか獲られるかの一大勝負を仕掛ける者もいる。戦い方は人それぞれだ。だが、こちらも、いずれは雌雄を決する。 勝者と敗者で語られる自分の読み筋と盤上には現れなかったもう一つの指せなかった読み筋。何が敗着だったのか、手順前後の何がいけなかったのか、指せなかった手の方が勝っていたのか?感想戦、それは敗者のためにこそある内省と受け入れの時間。 それは、人生でも同じだ。

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カクヨム
カクヨム2025/05/06
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