あらすじ

大学四年生の富田好生は、突然の父・富田繋の死に驚いていた。 思い当たる節のない父の死、病死でも交通事故でもない水死。 憔悴する中、異質だったのは初めて会う父の両親と知人として葬儀に参列した人間たち。 身勝手で、故人を偲ぶ事もなく、最後の時まで父を馬鹿にし、笑い、蔑み、貶めて、帰って行った連中を見て、富田好生は初めて、父の事を何も知らないと気づき、知る必要があると思えた。 遠く東京の地へ行く富田好生は迷惑そうに迎え入れる祖父母から父の友人について聞き、髙成卓を知る。 髙成卓はデリカシーや配慮が無く、嬉々として富田繋の半生を語った。 クライムアクション、犯罪映画の登場人物が話すセリフに思える独特の言い回し、単語選びに気分が悪くなっている時、髙成卓は「そういえば、お父さんのスマホは見つかった?」と聞いてきた。 スマートフォンは見つかっていない。 何故か消えたスマートフォンの所在を気にする髙成卓は「気になるね、さしずめパンドラの箱なのか、雀のツヅラか?出てくるのは金銀財宝か?それとも…怖いお化けかな?」と言っていた。

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カクヨム
カクヨム2025/04/30
  • 現在の作品父の死の謎と消えたスマートフォンの謎。