あらすじ

「五年後、私はあなたの手で処刑される」――その残酷な未来を知ったのは、侯爵令嬢エマ・サンドグラスとして生まれ変わった、前世の記憶を持つ私だった。この世界の物語で、私は病弱な皇子アルバートを死に追いやる最悪の悪女として描かれていた。このままでは、愛しい家族も、私の人生も破滅してしまう。

運命を変えるため、私は禁忌を犯す覚悟を決めた。まだ幼く、ただひたすらに庇護を求めていた皇子アルバートのもとを訪ね、小さな砂時計を贈ったのだ。「この砂が全て落ちてしまう前に、どうか強くなって戻ってきてください。そうすれば、私はあなたのどんな願いも聞き入れましょう」と、ありったけの真心と前世の知識を込めて。

十年後。侯爵令嬢としての社交界の悪評に耐えながら、私は来るべき時に備えて準備を重ねてきた。そして、病に伏せ、死の淵を彷徨うと聞き及んだアルバート皇子のもとへ、私は薬を携えて向かう。その薬が、彼を救う希望となるのか、それとも前世の物語通りの毒となるのか――運命の分水嶺。

薄暗い病室で、久しぶりに再会したアルバート皇子は、かつての面影を残しつつも、深く澄んだ瞳で私を見つめた。私の差し出した薬に手を伸ばす前に、彼はそっと私の手を取った。十年前に贈った砂時計は、まだ僅かに砂を残している。「エマ。君が教えてくれた。運命は、与えられるものではなく、自分で選ぶものだと」

その言葉とともに、私たちの新たな物語は、今、静かに幕を開ける。これは、破滅を回避しようともがく悪役令嬢と、病弱な皇子が、共に運命に抗い、真実の愛と希望を掴むまでの、美しくも波乱に満ちた一大ロマンスファンタジー!

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アルファポリス
アルファポリス2025/05/06
  • 現在の作品悪役令嬢ですが、砂時計を贈って皇子殿下の処刑エンドを回避します!