アルファポリス2023/12/28
あらすじ
◆◇ あらすじ ◆◇
紅藍玉(ホンランユー)は魔界の第七皇子だったが、とある事情により人界で生きることを決める。そんな元魔界の皇子である藍玉は、従者の碧雲(ビーユン)、鬼谷の谷主である翠雪(ツェイシュエ)と共にとある町にやって来た。
魔族や鬼であることを知られないよう、人に変装していた三人だったが、偶然出会った商家の主、趙螢(ヂャオイン)の邸に招かれることに。事情を聞くに彼の息子が数日前から病に罹り、意識不明の状態になっているらしい。
医師にも匙を投げられ、仕方なくみてもらった祈祷師が言うには、商売で損をした同業者がかけた呪いのせいとかなんとかで、それを治すには仙人が持っているものを持ってくる必要があると言われる。
そんな中、仙人風の見た目である翠雪が持っていた林檎を目にした趙螢は、思わず声をかけたのだという。事情を聞いた藍玉は、祈祷師の言ったことが本当かどうか確かめるためにも、彼の息子の様子を仙人(翠雪)に診てもらうのはどうかと提案する。
邸に向かう途中の会話で、自分たちの他に道士がいることを知る。趙螢は祈祷師が帰ったすぐ後に現れたその道士を怪しんで、あえて邸で待機してもらったらしい。
邸に着くと、藍玉、碧雲、翠雪の三人は客間に通される。しばらくすると、趙螢がその道士を連れて客間に現れた。
黒を纏うその野良道士、白暁狼(バイシャオラン)は想像以上に感じが悪く、翠雪が本当に仙人なのかどうかを疑うが、翠雪の適当だがそれっぽい返しで事なきを得る。お互いが疑いを向ける中、藍玉、改め紅玉(ホンユー)が突拍子もない提案をする。
「白(バイ)先輩、僕と一緒に行動しよう」
紅玉のもっともらしい正論に対して、仕方なく承諾する暁狼だったが、趙螢の息子である慶螢(チンイン)の"ある症状"を見逃さなかった紅玉に、ほんの少しだが関心を示す。
一方その頃、鬼谷の谷主である翠雪のお願いにより、双子の鬼である飛星(フェイシン)と飛月(フェイユエ)、鬼の少年の陽(ヤン)が邸から集めてきた呪詛の一部を検証していた。
箱の中には素人の知識で作られたのだろう、呪いの人形のようなものが入っており、碧雲はその気持ちの悪いモノを平気な顔で触れている翠雪を見て、表情を引きつらせる。
そんな中、勢いよく扉を開け部屋に意気揚々と入って来た紅玉が、ふたりの顔を見るなり明るい声で言い放つ。
「この事件が解決したら、僕、あのひとについて行こうと思う!」
ふたりはしばらく思考が止まっていたが、碧雲が眉間に皺を寄せて、わなわなと肩を震わせる。
「いったい何を考えてるんです!? 駄目に決まってるでしょう! この、馬鹿皇子――――っ!!!」
全力で怒鳴る碧雲。やれやれと嘆息する翠雪。先行き不安な旅路に、更なる不安要素が加わってしまうのだった――――。
この物語は、魔族であることを隠し、人として生き、人のために生きることを決めた魔界の元皇子と、復讐のために魔族を殺すことを決意した、青年道士の物語。
◆◇◆◇
※マークが付いているものは、暴力的、性的描写を想像させるような表現がありますので、苦手な方は注意。
※この作品は『小説家になろう』『fujossy』にも掲載中。内容、構成が一部異なります。
連載情報
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