あらすじ

明治生まれの清水善造は群馬県出身の零細農家の生まれだったが、秀才だったので進学が許された。さらに地元の名士に学費を工面してもらい、東京商科大学に進学した。大学のテニス部に在籍して活躍した。卒業後は三井物産のインド支店で働き、インドで硬式テニスを覚えて数々の大会に優勝するとウィンブルドンを意識した。すると後輩から「熊谷一弥と一緒にオリンピックに出ませんか」と手紙をもらった。清水はウィンブルドンのついでにオリンピックに出場することに決めた。

 福岡生まれの熊谷一弥は小中でテニスを覚え、慶応大学に進学するとテニスで活躍した。国際大会に出場して活躍すると、大学卒業後にアメリカにテニス留学をした。アメリカで大活躍し、上位ランカーになって帰国すると三菱銀行に就職した。

 そして三菱から「テニスの親善大使」を頼まれ、再び渡米をした。全米ランク三位まで活躍すると、オリンピック出場のオファーが来た。過密だったので、

「インドで活躍する清水善造も出場してほしい」

 と頼んだがJOCは熊谷の願いを却下し、熊谷はアントワープ五輪で銀メダルを取った。熊谷は銀メダルに納得いかなかったので、テニスの国際試合であるデビスカップに出場することに決めた。
そしてウィンブルドンで活躍した清水善造と合流し、二人はデビスカップに挑戦した。インド、オーストラリアを破り、王者であるアメリカに挑戦した。

 しかし熊谷は病気にかかり、清水善造は試合中に痙攣を起こしてしまった。日本は初めてのデビスカップに負けてしまったが、黄禍論が強いアメリカで絶賛されたが、第二次世界大戦で台無しになってしまった。
戦争に負けた日本人は卑屈になり、文部省の役人は次世代の子供のために清水善造が出場したウィンブルドンの出来事、日本人としてのスポーツマンシップを紹介したが、いくつものバリエーションが生まれてしまった。とうの清水善造は、否定も肯定もせずに余生を過ごした。

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アルファポリス
アルファポリス2025/05/04
  • 現在の作品アメリカに挑戦した3日間。大正庭球物語。