あらすじ

癒しの力を持つリディアは、国にとって“神に選ばれた宝”と称され、筆頭聖女として働いていた。
だが実態は、貴族に従い、寝る間もなく平民の治療に奔走する毎日。
疲弊して神聖力が衰えれば「使えなくなった」と見なされ、ついには王太子から婚約破棄を言い渡される。

癒し、祈り、尽くしても、返ってきたのは感謝ではなく搾取だけ。

感情も思考もすり減ったまま、気づけばリディアは、神殿を抜け出していた。
荷物もなく、記憶もおぼろげなまま乗り込んだ馬車の中で深い眠りに落ちる。
次に目覚めたのは、林の中。
焚き火のそばにいたのは、旅人を名乗る青年――ティオルだった。

見知らぬ土地で始まる、小さな再出発。
その出会いは、世界に疲れ果てた聖女の心を、ゆっくりと癒していく。

やりがい搾取に疲れたので、聖女は廃業します。
癒されたら神聖力も復活したので、これからは愛する人たちのために力を使いたい。

そう、再起を誓ったリディアだったが、ティオルを取り巻く陰謀に巻き込まれて……。

リディアの優しさは報われるのか?

流されるまま生きてきた元聖女の、再生の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2025/05/03
  • 現在の作品やりがい搾取に疲れた聖女、婚約破棄を機に自由を求めて旅に出る