あらすじ
【あらすじ】
四十になるある男が、遠縁の幼い女の子を預かることになった。母親の死後に近親者が引き取りを拒否したからだ。女の子はDVを受けていたらしく、男のアパートに着いたときには、怯えて、男の様子を直視せずにうかがうようにしていた。男は出来る限り怖がらせないようにしようと気をつけて接する。とにかく空腹だろうと考えて、とりあえず部屋にあった赤いきつねを食べることにしたところ、そこでようやく、感情が吹き出すように泣き始める。
それから二十年後、父娘となった二人。定年退職の送迎会から帰ってきた父が座るテーブルに、娘が赤いきつねを差し出す。そして、二十年の感謝を、翌日に結婚式を迎える娘が伝える。