あらすじ

以前投稿した作品の改稿版です。  高校二年の金木渉は、妹の死に責任を感じ、孤立した日々を送っていた。唯一の救いは、理想のヒロインの青春をマンガという形で描くことだった。  渉は事故に遭い、神の手で自分のマンガの世界へと転移する。主人公としてヒロイン・立花咲希と恋愛できると期待するが、そこには男装女子であるマンガの主人公・天道玲がいた。渉は「モブ」だと突きつけられ、マンガの展開を変えようとしても強制的に復元される。  渉は「コマとコマの余白」でなら自由に行動できることを発見するが、神から「展開を変え、咲希と付き合えなければ、咲希が消える」と告げられる。  負けヒロインである中野彩乃から互いの恋のために協力することを提案され、そこに享楽的な日高千晃が加わる。渉は天道を知るにつれ、彼女が男装するようになった過去が作者の責任であることに気付き、罪悪感に苛まされる。  皆で過ごす中で、渉は成長し、咲希のピンチを救う。だが、天道も咲希を意識し始め、物語は原作通りに進んでいく。女子の中で孤立する彩乃、妹の死が原因で精神を病んだ母親、そして天道の心の傷。全てに責任を感じ、天道から咲希を奪う資格があるのか悩み、渉は諦めようとする。しかし、日高たちに叱咤され、渉は咲希を諦められないと吐露する。  渉は天道にライバル宣言をし、母親へ謝罪し、前へ進む決意を固める。その矢先に神が「咲希と付き合えたら、咲希が消える」とミッションの内容を反転する。それでも渉は彩乃のために動き、花火大会の展開を変えることに成功する。彩乃は天道に告白し、天道も彩乃と向き合うと答える。  渉は、告白をせず咲希を生存させることを選ぶ。そして神との最終対峙。渉は提示されたミッションは嘘であると看破する。「前を向いて生きること」それこそが本当の内容だった。  神からマンガの世界に残ることも出来ると言われるが、渉は現実に戻り、マンガを描き続ける。  存在しない咲希が生きていることを証明するために。

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カクヨム
カクヨム2025/03/09
  • 現在の作品存在しないきみに、僕の全てを捧ぐ