あらすじ
祖国が異民族に征服されて十年。親も住まいも失った彩玉は、「モノの価値を知らない蛮族ども」に精巧な贋作の書画骨董を売りつけて生計を立てていた。
ある日、彼女が目を付けたいかにも世間知らずそうな貴公子は、良いカモのはずだった。が、気が付くと彩玉はそのカモに脅されていた。
「この俺を騙そうとするとは良い度胸。罪に問われたくなければ──分かるな?」
その貴公子・暁飛は、実は征服者が立てた国の皇子なのだとか。とある事情で贋作を必要としていた彼は、彩玉の腕を見込んで依頼をしたいのだという。
仇の依頼を受けるなんて不本意極まりないけれど、暁飛の事情は彩玉にとっても聞き捨てならないものだった。
気付けば彩玉は、征服者たちの権力争いに深く関わることになってしまう。いっぽう、暁飛は「本物のような贋作」を生み出す彩玉の腕と気概を気に入ってしまい──
嘘と贋作が真実の絆を生む(?)中華陰謀ファンタジー!