あらすじ

え?最後は私視点で紹介するんですか?
お二人のラブラブ模様を私に紹介しろと?

『小麦(ちゃん)しかいない?』

まったく、そう言われたらさぁ……二人とも、私に恋人が出来たら徹底的に協力してくださいね?



――――――


私は佐藤センパイの後輩、小麦。
あー…佐藤って言っても、男性の方。
もう一人“佐藤先輩”は、前は“塩野”って苗字で…
そう、つまり結婚したって事。めでたくね。

何?その呆れたような、愛おしそうな、絶妙な顔は、って?
…実は、私も佐藤センパイの事好きだったんだよね。
ほら、私って自分で言っちゃうけど、カワイイし愛嬌もあるイイ女でしょ?
えへへ、ゴメンって…。

だから結構無意識に、男の人を意識させちゃったり、なんかそういう見られ方に慣れちゃってたんだよね…。
奥さんがいても、不倫関係に持ち込まれそうになったりさ。

ちょっと疲れてたんだよね。


でも佐藤センパイは、なんていうかな…ずっとフラットでいてくれた。
まるで、手のかかる妹みたいにさ…。
そういうのが、すごく嬉しかったの。

まぁ、センパイはというと、最後まで塩野先輩にゾッコンで見向きもされなかったけどね!
何なら、塩野先輩へのアシストもしてる気がするわ…誰か私の善行を褒めて…?



塩野先輩の方は、会社では「鬼の塩野」とか「鉄仮面」とか「氷の女王」とか、
まぁ色々言われてる人で…私とはタイプが違うじゃん?

実際、「仕事一筋です」って顔してて不愛想ですごく怖かったし、全然関わってこなかったんだ。


…でもあのセンパイの奥さんになった人だよ?

本当は裏があるんじゃ…って思ったら…

なんか、本当にあるっぽい―――。



――新婚夫婦ラブコメ、ほのぼの第6巻!
ついに最終回です!みんな、この夫婦を見守ってあげて!

そしていい子過ぎる私も、どうか見守って…。


――――――

はい、こんな感じでいいですか?
え?喋り口調過ぎる?人に頼んでおいて注文つけるって何事ですか?

『小麦らしさが出てていい?』

や、やめて…二人してそんな風に優しく微笑まないで…!

本当に、ズルい夫婦、なんだから。

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