あらすじ
――それは、“政略結婚”のはずだった。
王家の庶子として生まれたキャサリン・モンローは、冷酷と噂されるカスパル・フォン・アイゼンハルト公爵と政略結婚することになる。
「互いに利用するだけの関係だ」と言い放つ公爵に、キャサリンは愛を求めることを諦めていた。
けれど――
王宮の陰謀と権力争いが渦巻く中で、彼の隠された本心が徐々に明らかになっていく。
◆◆◆
「公爵夫人としての役目を果たせ」
「私にとって、お前は契約の駒に過ぎない」
そう言い続けていた公爵だったが、
王太子や異母姉・メレディスからの嫌がらせ、そして最愛の侍女エミリーの誘拐事件をきっかけに、事態は大きく動き始める。
事件の裏に潜む王宮の思惑。
キャサリンを狙う者たちの企み。
そして――「契約結婚」に隠された、公爵の本当の想い。
「……お前は、私の妻だ。誰にも渡すつもりはない」
冷たく突き放されていたはずが、彼の態度は次第に変わり始める。
それは“契約”のためか、それとも――?