あらすじ
辺境惑星「エウレカ」は、星間国家アールカノ帝国の統治圏にありながら、開発の失敗によってほとんど放置され帝国勢力圏にありながら忘れ去られた惑星。
極点付近の苛酷な環境下であるにもかかわらず、政府の税制も治安機構も今は事実上存在せず、住民たちは自給自足と交易による生活を余儀なくされる。
エウレカが置かれた状況は、単に「寒冷地での過酷な生活」にとどまらない。
開発放棄と惑星政府の混乱による数十年の無政府状態と経済的停滞が続き、惑星各地では治安が次第に悪化しつつあった。
無警察・無軍事の社会において、各村はそれぞれがわずかに保有する武装や数少ない若者の人員を頼りに自衛せざるをえない。
辺境ゆえの自由がある一方で、協調や秩序を維持する手段が少なく、戦いは文字通り“生存”を懸けたものとなる。カイは自然との闘いと、人間同士の争いという二重の脅威に直面し、極寒の地に生活基盤をもつ者としての責務を痛感していく。