あらすじ
「今年は、くれないのかよ?」
幼なじみの大介が、いつもより真剣な顔で言った。
物心ついたときから、毎年バレンタインにチョコを渡してきた。
でも今年は違う。高校卒業を控えた今、私はただの義理じゃなく、本当の気持ちを込めて渡したかった。
だけど、タイミングが悪すぎる!
ようやく決心したのに、電車では人が多いし、エレベーターは満員。
結局、私は渡せなかった。
──もう二度と、渡せないのかもしれない。
「ふぇ、ふえぇえええん……っ」
こぼれた涙と一緒に、想いも終わるはずだったのに──
「おい、メグ?」
ラストチャンス。
私はこのチョコに、本当の気持ちを込める。
ずっと、好きだったから。
香月よう子さん & 楠 結衣さん主催
『バレンタインの恋物語』企画参加作品です。