あらすじ
家に帰ると夫も生後6ヶ月の娘もいなかった。
テーブルには離婚届。慌てて義実家に行くと「あなたはもう不要です」と、姑が言った。閉められる前に見えた玄関には、見覚えのある女物の靴。その後、子供に会えないまま、事故であっけなく死んでしまった前世の私。名前を愛花。
目が覚めると異国のお城にいた。侯爵令嬢だという私。名前をアリアンディ・カラーズ。
そして、その日は、結婚相手の伯爵家に行く日だった。
結婚式前だというのに、義母様は強引に初夜を押し付けられる。早く跡継ぎが欲しいらしい。
旦那様は、無口で感じが悪く、私を歓迎していない様子。他に男がいるのか?女は口出すなと、最初から散々な尋問でうんざり。これが、いわゆる白い結婚。
ベッドに押し倒されたとき、前世の記憶がフラッシュバック!
待って。目の前の旦那様なんだか、顔や声は違うのに、知ってる気がして仕方ない。
もしかして、転生したのは私だけじゃなかったの?
ここでも姑にいびられ、モラハラ夫に抱かれ、泣いて過ごすことになるの?
そんな私の前に現れたのは、夫の弟だという、銀髪の美男子たった。今は養子に出て、身分は辺境伯だという。
その彼は、私を「愛花」と呼んだ。「何か思い出さないか?」とも聞いた。
私たち、どこかで会ったような……?
そして、ついに迎えた結婚式。このまま、前世と同じ不運だらけの人生なの?
◆アリアンディ・カラーズ(ポーラディア侯爵令嬢) =愛花
◆オリフタン・マルゼンダ(マルゼンダ伯爵令息)=政人
◆カシスタン・ボルスト(ルートベア辺境伯)
◆モズリン・オランジ(アリアンディの侍女。オランジ子爵夫人)
国名:シャンスディル