あらすじ
──この戦争に、希望はあるのか。
独裁国家《ノイエ・アーク》は、異端の反乱国家《ヴェスペリオン》との苛烈な戦争を続けていた。人々は戦場へと送り出され、多目的戦術機動郭《オルド》が戦線を支えている。だが、戦争の真実を知る者は少ない。敵の正体、戦う意味、そして人類の未来──すべてが歪められていた。
15歳のユリウス・ハルトマンは、名誉ある軍人として徴兵され、整備兵として最前線へと送られる。同期のクラリス・フォーゲル、後方オペレーターのリリィ・フォン・シュライフェンと共に、《第十二独立戦闘群〈レイヴンズ・コール〉》へと配属されるが、そこで彼らを待っていたのは、想像を絶する戦場の地獄だった。
突如襲いかかる異形の敵、《マローダー》。それに付随する寄生型子機、《スプロウト》。人の脳に根を張り、兵士を操るそれらの存在は、人類の敵《ヴェスペリオン》の恐るべき戦術の一端に過ぎなかった。
混乱の中、上官が操られ、仲間が次々と倒れていく。ユリウスとクラリスも死の淵に立たされたその瞬間、《レイヴンズ・コール》の救援が到着する。しかし、それはほんの始まりに過ぎなかった。
──これは、嘘と戦争に支配された世界で、真実を求める者たちの物語。
希望を夢見た少年たちが、絶望の中で何を選び、何を捨てるのか。
「クリスタル・デイズ -斯く咲く彼岸の如く-」
戦争の果てに待つのは、救済か、それともさらなる絶望か。