あらすじ
婚約したばかりの子爵令嬢のフィアと伯爵令息のアウリオは春の桜並木をデートしていた。
その最中、アウリオが言う。
「君も私に一度だけ“一生のお願い”をしてもいいことにするよ。そのお願いがどんなものであろうと、私は必ずやり遂げる」
それから二人は結婚するが領地経営には苦労も多く、いつしか二人は“一生のお願い”の約束をすっかり忘れてしまう。
やがて夫婦は老境を迎えるが、アウリオが病で倒れてしまう。
医者の見立てでは余命は「今年の冬を越せるかどうか」というところ。
アウリオももはや自分の死期を悟っていたが、ここでフィアは“一生のお願い”をする……。