あらすじ
魔眼。
人々が持つ、魔力を生成し、固有の異能を発揮するための臓器。
魔眼は両眼が揃って初めてその真価を発揮できる。
それを片方失った「隻眼」は、当世において、弱者の象徴ですらあった。
だが、辺境僻地の山奥に暮らす中年男・ヴォイドは、隻眼でありながら、異様なほどの強さを維持している。
ある日、彼のもとを突然訪れた少女・ルリファーは、彼の強さと、深く重い過去を感じさせる外見に興味を持ち、とある依頼を持ちかけてくる。
その依頼とは、母から受け継いだ巨大ギルドをまとめ上げるため、幹部である9人の姉妹……ルリファー以外の8人を、倒し、屈服させてほしいというもの。
当初は渋ったヴォイドだったが、ルリファーの熱意に打たれたこともあり、最終的には依頼を受けることにする。
しかし、その時点での彼はまだ知らなかった。
ルリファーが母から受け継いだ組織が、俗に言う犯罪者ギルド――マフィアであることを。
そして、ルリファーも知らなかった。
外見からはわかりづらいヴォイドの中身が、マフィアの気質にはほど遠い、小市民的なおじさんであることを。
外見と力だけは本物の、辺境暮らしのおじさんが、マフィア幹部の9人の美人姉妹を落とし、組織をまとめ、やがて裏社会を支配する。
剣と魔眼と勘違いと暴力と、そしてたぶん恋の物語。
裏社会で成り上がり、違う意味でも犯罪臭漂う年の離れた美少女たちの好感度を意図せずに上げ、おじさんの反社会性は否応なく高まっていく――
※一部、作中世界の法令に違反する描写がありますが、犯罪や不法行為を奨励・賛美するものではありません