あらすじ
影の病――――ドッペルゲンガーと思うほどに義妹オデットはリュシエンヌと顔立ちのよく似た娘だった。オベール公爵家の正当な後継であるリュシエンヌと、父の再婚相手の娘オデットは母親が違うとは思えないほどに瓜二つ。母の代わりに当主となった父に権利を奪われ、策略にはまって金の髪と一緒に後継の地位も愛おしい婚約者もオデットに奪われてしまったリュシエンヌは、オデットになって生きることを強要され、オデットがリュシエンヌに成り代わって生きることになった。わがままで勉強嫌いの礼儀知らず、怠け者で贅沢好きの義妹という家族が意図的に流した悪評のために気狂い姫と呼ばれるようになったリュシエンヌは、ただひたすらに時を待つ。そして時満ちて、オデットとして生きるリュシエンヌは父が勝手に決めた相手と結婚した。お相手とは浮気者で女がいないと生きていけないというどうしようもない悪評を持つ人で。自由を勝ち取る契約婚のはずなのに彼はリュシエンヌを貴婦人と呼んで大切にしてくれる。どちらが本当の彼の姿なのだろう。こんな雰囲気のお話です。一人の人物に三つの名前が付くことになるので読みにくいかもしれませんが挑戦してみました。お楽しみいただけるとうれしいです。
※誤字がありましたら申し訳ありません。よく見逃します。
※誤字報告ありがとうございます!