あらすじ
魔法のiらんどショートストーリーコンテスト(テーマ「好きな人の好きな人」)参加作品です。
高校受験を控えていた私は、立ち寄った書店で彼と出会った。
たまたま本を取ろうとして、互いの手が触れた。
出逢いは偶然、好きになるのは必然だったのかもしれない。
高校に入学してからも、私の気持ちは一向に変わらないままだった。
彼が好き。
でも告白はできなかった。
いずれ振り向いてくれるに違いない。
勝手にそう思っていたのは私だけだった。
一人の転入生のせいで、こんなにも気持ちがかき乱されるなんて。
彼と彼女が互いに初恋の相手だなんて。
彼女に負けないくらい、私は彼が好きなのに。
彼女を待つ残酷な運命も、私にとっては何の助けにもならない。
不思議よね。
きらなはずの彼女の境遇を知ってから、姉妹のようになり、恋敵にもなり。
私、何しているんだろ、と思うこともしばしばよ。
私の思いは叶わないと知りながら、二人を見守るなんて酔狂よね。
それでもいいの。
これほどまでに強く彼を好きになれたんだから。
その思いはこれからも変わらない。
ずっと持ち続けていくわ。
この先、どんな形になるかは私にもわからない。
でもね、きっといつか大きな花となって咲き誇るわ。
私は信じているもの。