あらすじ

光が降る。誰かがパンを差し出し、毛布を与え、硬貨を置いていく。その瞬間、カメラは回り、SNSに投稿され、いいねと称賛の声が溢れかえる——「素晴らしい」「感動した」「私も何かしたい」。 けれど、その光は誰のためにあるのか? ホームレスに食事を与える者、募金活動をする若者、支援を掲げる団体。彼らの手は、誰かを救うために差し伸べられたはずだった。しかし、カメラに映るたびに、その手は次第に「誰かに見られるため」のものに変わっていく。 「善意」は、見られることで価値を持つのか。 「偽善」は、行動よりも動機によって裁かれるのか。 それを映し続ける者たちの眼差しは、救いを見つめているのか、それとも自己を飾るためのものか——。 この物語は、光と影、善と偽善、祈りと欲望が交錯する現代社会の歪みを描く。SNSのタイムラインに流れる「善」を疑うことで、その裏に隠された「光の檻」が静かに姿を現す。 光を掲げるその手は、本当に誰かを救うためなのか。 その問いを、あなたは最後まで直視できるだろうか。

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カクヨム
カクヨム2025/02/20
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