あらすじ

これは叶わぬ恋だった。最初から決まり切った恋だった。  僕は、星が綺麗に見える星高山で天体観測が出来るポイントまで登山している最中、滑って転びそうになった女性を手を掴んで助ける。  なんと、その女性は人気女優Hiyoだった。僕はHiyoの大ファンで、神のような天使のような存在だった。ドラマや映画も網羅し、グッズも大量に持っていた。そんな遠い存在だったHiyoが口にした言葉で僕の人生は一変してしまった。  「今日だけは私と友達のように接してね」  そんな提案で、Hiyoと一緒に星を見て、望遠鏡の使い方を教えてしまう。そして、帰り際にLINEまで交換してしまったのだ。  2回の食事を経て、Hiyoと付き合うことになった僕は夢のまた夢であるデートを重ね幸せな日々を送る。  だが、周りの目とHiyoのマネージャーからの圧で1ヶ月も立たずに別れてしまった。  こうして、ずっと続くと思っていた幸せな日々が一瞬にしてバラバラに崩れてしまった。  そう、僕らは最初から出会わないほうが良かったのだ。あの流れる彗星のように。遠くで並行して違う人生を送り、お互い交わらないほうが良かったのだ。  そもそも、人気女優と付き合うなんて無理な話だ。身分差がありすぎたのだ。そんな無理な話を少しだけでも実現できただけでも良かった。だが、テレビに映る君をずっと見つめていたあの頃のほうが幸せだったなんてバカなことを思ってしまう。  ああ、さっきまで君は僕の横にいたのに……。  最初から叶わぬ恋だった。最初から決まり切った恋だった。  これは宇宙研究部の大学生と人気女優が織りなす苦くて切ないラブストーリーだ―――

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カクヨム
カクヨム2025/02/18
  • 現在の作品彗星をなぞる。