あらすじ
伯爵家次男のアルファ「ライ・ドラール」×オアシス番地外に住む貧民「ウルイ・ハンク」のファンタジーBL
砂漠国アドレアは自然環境が厳しい貧困の国だった。その昔、飢饉に見舞われ困り果てたアドレア国は『恵みの神』に助けを求めた。神は「国を助けるのは神の仕事ではない」と言いながらも、アドレアに「獣の性を持つアルファを授ける」と応えた。「アルファは発情期があり荒れ狂う時期があるが、国の発展に役立つ。しかし、番になるオメガを作らないとただの獣になる。それを受け入れるか?」と神に問われ、アドレアはアルファを受け入れる選択をした。
それ以降アドレアにはアルファが生まれるようになった。そして国は急速に発展し豊かになった。全てが幸せになったかと思われたが、アドレア国民の中には、豊かさに取り残されて苦しむ民族も存在した――。
貧困民であるウルイはオアシスで日雇い仕事をこなし、何とか日々を食いつないでいた。貧しさにウルイの心は疲弊していた。
ウルイのいるオアシスでは近々貴族アルファが視察に来ると街中の噂になっている。偶然出会ったライがその事前調査に来ていると知り、ウルイは調査に付き合う。それはとても楽しい時間だった。ライはウルイの貧しさをバカにせず、ウルイの声に耳を傾けてくれた。ライが王都に戻るとウルイの心の何かが欠けたような寂しさが生じた。
少ししてオアシスに貴族アルファが視察に来るが、貧民のウルイはアルファを見る機会もなかった。ウルイは(ライは来ているのかなぁ)と、ライの事ばかり考えていた。だが、そんな貴族アルファとは実はライの事でーー。
ライとの出会いがウルイの運命を大きく動かす。皆が憧れる『オメガ』になれば幸せになれるのか?
(独自設定のオメガバースBL・第26回ルビー小説大賞応募作のため完結後にあらすじ修正します。)