あらすじ
人間やめて三十路の秋。
黄泉路をいく人魚がふたり。最後の記憶を思い出した屍もふたり。
夢かうつつか。
誰かが嘘をついている。
ひとり。三途の川を漂う船頭がおり。
ひとり。かつて、人間に恋をした天女がおり。
ふたり。かつての自分の姿を亡くした亡者がおり。
ふたり。山を降りた悪党と、さらわれた人魚がおり。
四人。
かつて山で生きた悪党と、若い人魚と、ふたりの人間がおり。
雲児と空船
主人公。記憶喪失の元人間の水死体。学校に通いながら、自分たちの故郷を探して旅をしている。
柳
人魚の肉を食べた人間。巽の保護者で世話係。
巽
人魚の娘。都会で自殺者や動物の肉を食べて生き長らえている。神として祀られていた過去がある。
瑞子人魚
人魚の祖。高齢。
面
空船に取り憑いている面たち。女面、翁面、龍神の面、亡霊の面などがいる。
船頭
あの世の渡し船の船頭。
亡者
船頭の船に乗った語り部。
克巳
巽が治めていた村に住んでいた娘。故人。
玖三帆
克己の同居人の青年。克巳と血の繋がりはない。故人。
BGMに、Coccoと倉橋ヨエコと椎名林檎と天野月子のこわい女の歌を流してお楽しみください。
『孕み人魚と惡の華』というタイトルで書いたもののリメイク作になります。
旧版との違いは、再構成してシーンの入れ換えがあること、また、ラストに追加シーンが挿入されています。